逢いたい

 



『さよなら』
 僕はそう言って、繋いでいた手を自ら離した。
 弟の体から離れた瞬間、僕はこの世界からはじきとばされた。
 どんどん地上から遠ざかってゆく。天上へぐいぐいと引っ張られていく。
 打ち上がったばかりの花火のそばを通り火の粉を浴びる。更に高い所へと昇っていく。
 このまま月に届くのかと思った。
 でもあともう少しと言う所で、僕の周りにあった風はぴたりとやんでしまう。
 それは刹那の静寂。あとは引力に導かれるまま、急降下のあとは暗い闇の底へ堕とされた。
 嗚呼、黄泉の世界に連れて行かれるって、こんな感じなのだろうか。
 それとも――僕は地獄に突き落とされたのだろうか?
 魂となった僕の中に一瞬不安がよぎる。自分は何か悪い事をしてしまったのだろうかと思い返す。心当たりがどこにもない。
 たぶん、僕は悪い事はをしてないのだろう。
 でも。
 僕の存在自体、この世にあってはいけないものだったのかもしれない。
 それはとても、とても悔しいこと。
 だけど――まぎれもない事実だ。
 もともと僕は双子のひとりとして生まれるはずだった。
 でも僕の体は生気を失い、もう一つの体に吸収されしまった。
 それがバニシングツインという現象だと知ったのは本当につい最近のことだ。意識だけ残ったのは奇跡といってもいいだろう。
 僕は当時のことを思い出す。
 あの時、お母さんの胎内にいた僕は苦しくて泣いていた。
 あまりにも痛くて辛くて、僕の意識はもうひとつの体の中へ飛びこんでいた。
 そして僕はもう一人の自分に逢ったんだ――

 
 (どうしたの?)
 (くるしいの。<<あっち>>にひっぱられるの)
 (だいじょうぶ?)
 (いや。こわい。<<あっち>>にいきたくない)
 (じゃあぼくといっしょにいる?)
 (……いいの?)
 (うん。いっしょにいればこわくないよ。
  だいじょうぶ。ぼくがしっかりにぎっているから)


 こうしてふたつのからだは繋がった。
 ぴったりとくっついた自分の意識。あの時弟の青梅(おうめ)が手を伸ばしてくれたおかげで僕はここに留まることができたんだ。
 <<あっち>>へは常に引っ張られていたけど、僕の意識はウメの体へ根づいていく。
 つながった場所は血液や思考と繋がっていてそのうちウメの体の調子や何を考えているのか手にとるように分かるようになった。
 青梅はわがままで、いっつも楽をしたがる怠け者。
 最近は何かと言いわけがましくなって、面倒なことをのらりくらりとかわしている。
 知っている。ウメがそうなったのはバスケ部に入れなかったからだ。
 バスケ部は身長一五〇センチを超えなければ入部できない――
 中学に入って間もない頃、ウメはバスケ部の先輩からそんな話を聞いていた。身長一四六センチのウメはその規定にあっけなく負けたのだ。その原因は自分にもあった。
 どんなに沢山食べてもその半分は僕がここに留まるために使われてしまっていたから。
 実際、ウメには通常の半分の栄養しか回らなかった。ウメの体は年とともに成長してもおかしくなかったのに、実際は小学校五年生の頃から変わっていない。
 中学生になって、ウメの口から「だるい」という言葉を聞くようになった。
 確かにウメの動きは前よりも鈍っている。
 だるさとイライラは栄養不足からくるのだと家庭科の時間に教わった。それがひどくなると様々な病気を引き起こすのだとテレビを見て知った。
 ――僕の存在が、いずれ弟の命を脅かすものになる。
 この時になって僕はウメの前から消えなければならないと気づいたんだ。
 僕を受け入れてくれた、もうひとりの自分。
 わがままで、いっつも楽をしたがるちゃっかり者。だけど僕にとって大切な弟。
 ウメと離れるのは辛い。<<あっち>>に引きずりこまれるのは嫌だ。
 でもここにいて何もできないのも嫌だ。
 僕はずっと迷っていた。本当はすぐにでも離れるべきだったのにそれができなかった僕。あれから何度も突き放すようなことをしてたのに、結局はウメのわがままにつきあう自分がいた。心のどこかでウメを頼っていた自分がいた。
 たぶん僕は自分が否定されたことを認めたくなかったのかもしれない。そしてウメと離れるのが嫌だったんだ。
 だけどあの夏の夜。
 ウメたちが高校生に絡まれた時。
 大切な人すら守ることもできないまま殴られ続けるウメを見て「その時」が来たのだと僕は悟った。
 これ以上大切な人達が傷ついていくのは見たくない。 
 本当はすごくすごく怖かった。けどウメのことを考えたら自分の気持ちなんてちっぽけなものだった。
 別れ際、僕はウメにバチが当たったんだなんて嘘をついてしまったけど――思えばそれは酷な言葉だったのかもしれない。
 ウメは泣いていないだろうか。自分を責めているのだろうか。
 離れてからそんな思いばかりが巡ってる。そのたびに僕はごめんねとつぶやいている。
 頼りは幼馴染のミナちゃんだけだ。
 ミナちゃんは僕にキョウという名前をつけてくれた、僕にとって家族のような存在だ。
 彼女はどんなことがあってもウメを見捨てない。そして僕を最後まで信じてくれた。
 がんばりやで、ちょっとお節介で、とても優しい――素敵な女の子。
 こんなにも褒めてしまうと、特別な想いがあったんじゃないかって疑われそうだけど。恋――してたのかどうかは分からない。
 たぶん、恋をしていたとするならもう過去のものかもしれない。
 だってミナちゃんの気持ちは昔から直球だったから。ミナちゃんの視線の先には必ずウメがいたから。
 それに――誰にも言わなかったけど、僕にも好きな人がいたんだ。
 その人はミナちゃんみたいにがんばりやで、気が強すぎるところは朱姉ぇにそっくりだった。凛としていてとても綺麗な音を奏でる人で、笑った顔がとても可愛いひとだった。
 僕は遠くから見つめることしかできなかったけど。誰にも声を届けることができない――こんな僕でも人を好きになれたんだ。
 ねぇウメ。
 君は大切な人に想いを伝えることができるし相手の気持ちに耳を傾けることができる。
 だからウメもはやく目の前の想いに気づいて。ささやかな幸せを見逃さないで。
 これは僕の願いでもあるんだ。




 ――かけがえのない場所を失った風船はあてもなく流れていく。



 やがて、ゆったりとした流れにたどりついた。
 柔らかくて、あたたかい。心臓が波打つような音が心地よい。
 まるでお母さんの胎内(なか)にいた時のようだ。
 僕はこの世に生まれる前に自分の体を失った。
 遅れてから十三年、意識も消えようとしている。
 でもこれって――結果として人間として認めてもらえなかったってことだよね?
 僕はこっそり苦笑を浮かべる。
 うん、今度こそ人間にしてもらえないと割に合わない気がする。
 この川を越えたら今度こそ人間になれるよう、神さまにお願いしよう。
 ゆらゆらとした心地よい流れの中で僕は思った。 
 そして今度生まれたらと想像してみる。
 今度も、ウメのような弟のいる家がいいな。兄や姉に囲まれた、騒がしいくらいの家がいい。
 些細なことで笑って怒って、いつもと変わらない日常を――そんな愛おしい毎日をまた過ごせたらどんなに幸せだろう。
 そういえば、青梅は覚えているだろうか。
 最初は青梅が兄ちゃんだったことを。
 いつの間にか僕がお兄ちゃんになっていたことを。
 今思えば、そうなった時のことすら懐かしい。
 ゆらりゆらり。
 意識だけが流れていく。
 僕はまだ三途の川の中にいるのだろうか。あっちの世界はどこにあるのだろう。
 それとも――闇の世界を漂うだけなのだろうか
 たゆたゆと流れる周りに変化が起きたのはその時だった。
 僕の前を赤い花がよぎる。
 あれは命の尊さを訴える花、曼珠沙華という二つ名をもつ存在。
 鮮やかな赤が僕を誘った。
 そっと手を伸ばす。触れた瞬間、血に似た色に目がくらんだ。ぷつりと意識が遠のいていく。
 僕は――何処へいくのだろう。
 

 ……
 …………







 ――今まで夢をみていた気がする。
 とてもながい、ながい夢。




 ぼくはいっしょうけんめい夢のことを思い出そうとする。
 どんな夢だったのか忘れちゃったけど……とても悲しい夢だった気がする。
 なんでかって?
 それはぼくのこころが今もさびしいさびしいってっていってるから。
 きっと、ウメがそばにいなかったら泣いていたのかもしれない。
 本当はウメが起きたらまっさきに言おうと思ったけど――でも言わない。
 今はぼくがウメの「おにいちゃん」なんだから。
 この間までウメは「自分がおにいちゃんになる」って言ってた。
 でも、おかあさんに「おとうとがいるんだからしっかりしなさい、ちょっとのことはガマンしなさい」っていわれるようになったら、お兄ちゃんになるのをすぐにやめちゃったんだ。
 だから今はぼくがおにいちゃん。
 でも、がまんするのはぼくのほうだって、ウメはいうんだよ。
 だからぜったい、泣いたりしない。 
 お兄ちゃんだもん、かっこわるいところはみせられないよね。 
 ぼくはくるんと前まわりをする。
 今はウメとつながっていても、前まわりが上手くできるようになった。
 きょうはウメのともだちのたんじょう日。
 ようちえんでいちばんなかよしの、よっちゃんの家におよばれしているんだ。
 おたんじょうび会に呼ばれると、ウメはとってもうれしそうな顔をする。
 たくさんのお菓子と、大きなケーキが食べられるからだ。
 とんとんとん。
 ぼくはおとうとの体を叩く。
 ほらウメ。
 はやく起きないと。おたんじょうび会に遅れちゃうよ。



 ――どこからともなく聞こえるハッピーバースデーの声。
 うたのあとで、ぼくたちよりもひとつ年をとった男の子がケーキに息をふきかけるている。
 ささっているろうそくのかずはぜんぶで五本。
 火が消えると、みんながそろって声をあげる。
「よっちゃん、たんじょうびおめでとう」



 みんなが笑顔になったところで、お母さんたちはごちそうを取りに台所へむかっていった。
 まるいテーブルの上にはぼくらの大好きなものでうめつくされている。
 ここにあるお菓子はおよばれしたみんなが持ってきたものだ。
 向かいにいるけんちゃんがもってきたのはカップに入ったゼリー。
 となりにいるミナちゃんはお母さんの手作りクッキー。
 ウメも昨日、だがしやさんでポテトチップスを買ってきた。
 ほかにもあめ玉やチョコレートがある。
 こんなにもいっぱい並べられていると、この場所がお店やさんになったみたいで、なんだかわくわくする。
 切り取られたおたんじょうびケーキはくだものがいっぱいのっていて、何だかお菓子のおしろみたいだね。
 ぼくはそういいかけて――しゃべるのをやめる。
 ウメが、おにいちゃんのケーキがない、とつぶやいたからだ。
「ぼくのおにいちゃんのぶんは?」
 ウメの言葉にしゅやくのよっちゃんは細い目をまんまるくさせる。
 まわりにいたともだちもふしぎそうな顔でウメをみた。
「おにいちゃんがくるの?」
「うん、いるの」
「おうめくんのお兄ちゃんはいま、学校にいってるんじゃないの?」
 そういって首をかしげるよっちゃん。
 ウメはふるふると首をふった。
「しろにぃちゃんじゃないよ」
「え?」
「あのね、ぼくのなかにおにちゃんがいるの。うまれたときからずっといっしょにいるの。だから、おにいちゃんのぶんもちょうだい」
 ウメはただ、ぼくにもお菓子を分けてほしいと言いたかっただけなんだとおもう。
 よっちゃんはきょとんとした顔をしていたけど、そのうちぷうとほおをふくらませた。
 たぶん、ウメのしようとしていることが分からなかったのだろう。
 ぼくにはウメやほかのみんなみたいな体がない。
 ぼくにはお菓子を食べる口がないからウメがぼくのぶんをたべることになる。
 そうすると、ウメはみんなよりもひとつ多くお菓子を食べることになっちゃうんだ。
 ケーキはひとりひとつずつだよ、とよっちゃんは言う。
「ここにいるひとのぶんしかおかしはないんだよ」
「ほんとうだもん。ここにおにいちゃんいるもん」
「じゃあ、おにいちゃんみせてよ。ぼくにあわせてよ」
「わかった」
 おにいちゃん、ここにでてきて。
 ウメがぼくに呼びかける。
 ウメの言葉はうれしい。ぼくもよっちゃんのおたんじょうびを祝いたい。お菓子をもらってみんなといっしょにに遊びたい。
 でも、ぼくは『ごめん』と言うしかできなかった。
 ぼくはウメのからだの中にぴったりくっついてしまって、ここから出られないから。
 ここから出てしまったら、とってもこわい所につれて行かれちゃうから。
 出たくても出られないんだ。
『ぼくはここから出られないんだ』
 ぼくのへんじを聞いて、ウメは顔をくしゃりとさせる。
「どうしたの? おにいちゃんは?」
「……」
「やっぱりおにいちゃんなんていないじゃないか。おうめくんのうそつき」
「うそじゃないもん!」
 大きな声がぼくのところまでひびいた。ウメの体がぽかぽかしていくのが分かる。
「おにいちゃん、ここにいるもん、ほんとだもん」
「おうめくんはうそつきだ。うそついたらわるいひと。みんなにきらわれちゃうんだ!」
「ちがうもん!」
 そういってウメが手をふりあげる。
 よっちゃんのかみの毛を思いっきりひっぱった。
 うわあああっ、とよっちゃんが大きな声をあげる。
 なき声が家じゅうに広がって、すぐに僕らのおかあさんがやってきた。
「ふたりとも何してるのっ」
「おうめくんが、かみのけひっぱったー」
「ウメったら何してるの! 手をはなしなさいっ」
「やだっ」
 ウメはお母さんのことばをつっぱねた。
「だって。よっちゃんがわるいんだもん! ぼくのことうそつきっていうから。ぼくのなかにいるおにいちゃんいないっていうから!」
 ウメのことばをきいて、お母さんははっとしたような顔をする。
 いちどうつむいたあとですぐ、だってじゃないでしょ、という。
「悪いことをしたんだからちゃんとあやまりなさい!」
 おかあさんはウメをしかった。さっき見せた何かをひっしにこらえながら。
 それでもウメは口をとがらせたままだ。
『……ウメ、よっちゃんにあやまって』
 ぼくはいった。
『もう、ぼくのことはだれにもいわないで。ぼくのことは、ぼくとウメのひみつにするんだ』
「なんで?」
『ぼくのことはなすと、おかあさんがこまるから』
 ウメがぼくのはなしをすると、にこにこ笑っていたおかあさん。
 でもこのごろお母さんは困った顔をするんだ。
 ときどき泣きそうな顔をしているのも知っている。
 お母さんにはいつもにこにことしてほしい。
『ぼくのことでおかあさんがなくのはいやだ。ウメがわるいこっていわれるのはもっといやだ。だから……』
 ぼくはなんどもウメに『おねがい』と言いつづけた。
 ぼくの声がとどいたのだろうか。まだおこっていたけど、ウメはさいごにあたまを下げてくれた。
 よっちゃんの泣き声がとまる。お母さんもごめんなさいね、とよっちゃんにあやまっている。
 でも今度はウメの方が泣きそうだ。
「ぼく、わるいこじゃないもん……」
 こっそりつぶやくぼくはなんども『うん』といった。
 ウメはうそつきなんかじゃない。ウメがいい子だっていうのはぼくも分かっている。
『ウメ、ごめんね』
 ぼくはウメにあやまることしかできなかった。
 ふっと、ウメの頭に温かいものがふれる。
 見上げると、よくあやまったわね、とお母さんが言っていた。ウメの頭をなでるおかあさんは、いつものおかあさんだ。
 甘えていいんだと知ったウメがおかあさんの足にしがみつく。
「おうちにかえりたい」
 うん、そうだね。ぼくもはやくお家にかえりたい。
 ぼくたちはお母さんにうったえる。そうね、とお母さんはやさしく笑った。
「じゃあ、よっちゃんのおかあさんにそうお話してくるから。ちょっとまっててね」
「ん」
 お母さんのいわれたとおり、ぼくらはへやのすみっこで待っていた。
 すると、おうめくん、と声をかけられる。
 ふりかえると、となりにすわっていたミナちゃんがいた。
「あのね」
 ミナちゃんがぼくたちに近づく。うしろにかくしていた手をみせてくれた。
 そこにあったのは、お皿に乗ったさんかくのおしろ。
「ミナのぶん、あげる。これでおうめくんとおうめくんのおにいちゃん、おんなじだよ」
「いいの?」
「うん」
 だって、おうめくんいいこだもん、とミナちゃんは言う。
「おうめくん、いままでミナにうそをついたこといちどもないもん。だからあげる」
 ウメがケーキの上にあったあんずを口に入れる。
 シロップのかかったあんずはとてもあまくて――
『おいしい』
 ぼくのことばにウメがうんってうなずく。
「おにいちゃんがね、おいしいって」
「よかった」
 ウメのうれしそうな声にミナちゃんもにっこり笑った。
「ウメのおにいちゃん、なまえなんていうの?」
「なまえ、ないよ」
「えーっ。おにいちゃんなんだから、なまえつけてあげなきゃ」
「そうかなぁ」
「そうだよ。だったらミナがなまえつけてあげる。なまえはねー、うんとねぇー」
 その日、ぼくははじめてミナちゃんとともだちになった。
 そして自分だけのなまえができたんだ。
 ぼくのなまえ――それは――それはね。
 ……
 ……




 めのまえがまっくらになる。
 ゆらり、ゆらりとながれていく。



 とても――とてもながいあいだ、ねむっていたきがする。
 

 
 なにをしてたのかすらわからない。
 けど、なんだかとてもたのしいことをしていた、そんなきがする。
 なまえももうわすれちゃったけど――だれかがいて。
 ひとりはおとこのこ。もうひとりはおんなのこだったのかもしれない。
 とてもとてもたのしかった。
 またあのこたちとあそびたいな。
 あしたはあえるかな、あいたいな。
 そんなことを思いながらくるんとまわる。   
 このなかはふわふわであったかくて、とてもきもちいい。


 きもちよすぎて――とてもねむいんだ。


 まるくなって、めをとじる。
 とおくからだれかをよんでいるこえがした。
 はやくでておいで。
 はやくあいたいよ。
 おおきくなったら、いっしょにあそぼう。
 そんなこえ。
 だから、とんとんとたたいてこたえるんだ。
 あそぼう。
 いっしょにあそぼう――と。
 あとどのくらいしたらあえるかな。
 はやくあのこたちにあいたい。
 いっぱい、いっぱいあそびたい。
 だから――



 うん――またあいにいくよ。 

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